本殿の無い「山宮浅間神社」へ

富士山の周辺には、
有名な浅間神社が数多くあります。

ところで「浅間神社」って、
どんな神社かみなさんはご存知でしょうか。
私も割と最近覚えたのですが!笑
まあ、神社巡りの付き人なりに、
簡単に書いてみます!

まず読み方は「浅間」で「せんげん」です。
「あさま」ではありません。

では「浅間」とは何なのかというと、
長野県にある「浅間山」のように「火山」を意味すると言われています。
そしてその「火山」の神様「火山神」のことを「浅間神」と言い、
この「浅間神」こそが富士山を神格化した神様のことです。

つまり富士山を信仰する富士信仰と、
神格化された「浅間神」をお祀りする神社が、
「浅間神社」というわけです。

もちろん諸説あるので、
気になる方はネットや文献にあたってみてください。

国土交通省の中部地方整備局によると、
「浅間神社」と名の付く神社は1300社以上あるそうです。

現在その数は、全国に1300社以上もあるといわれています。他社との合併で浅間神社という社名をはずした神社をあわせると、1900社に近い数になるとも言われています。

国土交通省中部地方整備局:https://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/fuji_info/mamechisiki/d04/index.html

数も多いようですが、
分布範囲はどうか気になって、
私がざっとGoogleMapで調べてみたところ、
北は北海道から。

南は佐賀県まで…かな。

どちらも富士山が目視では見えなさそうですので、
どこまで本来の意味合いが保たれているのか。
きっと神社も時代を経て統廃合があったでしょうし、
行ったことがないので確かなことは分かりませんが、
名前だけでも広い範囲に伝わっていることがわかります。

さて、やっと本題です!笑
今回行った「山宮浅間神社」は、
本殿が自体が無いのです!
なんと潔いことでしょう。
その本殿は「富士山自体」という神社になります。
前置きが長かったので、写真から。

ここが遥拝所です。
石しかありません!笑
ここから富士山の方角を見ると…、

富士山が正面に見えます。
富士山そのものを「祭神」として祀っているので、
この姿のようです。
この日はあいにくの曇り空。
やっぱり出来たら、晴れていてほしかった!笑

脇に置いてある説明書きを読むと、
納得できます。

振り返ると、
こんな道を登ってきました。

遥拝所に登ってくるには、
階段しかありません。
(手摺りに腰かけている少年が、後ろに倒れないかヒヤヒヤしました)

順番が逆になりますが、
社務所は駐車場にあります。
開館時間は朝の9時から16時まで。
御朱印などいただきたい物がある場合は、
16時よりも前にうかがいましょう。

社務所の左手にキレイなお手洗があるのも、
とてもありがたいです。

社務所前には徒歩で回れる、
富士山信仰を辿る御神幸道コースの案内もあります。

社務所の脇から、大鳥居へ。
狛犬は控えておらず、
灯篭に挟まれた道を奥へと進みます。

奥から大鳥居を振り返ったところ。
雰囲気のある道です。

石でできた立派な手水舎には、
「御鎮座1900年記念」の文字が記されています。

遥拝所の手前に、
お賽銭箱がありますので、
お賽銭を捧げてご挨拶をしつつ、
その奥へと進みます。

この階段を登ると、
さきほどの遥拝所です。

富士山そのものを祀った、
本殿の無い山宮浅間神社。
清々しくお参りできました。
次回は快晴の日にうかがいたいものです!笑

東京都板橋区からは約2時間と少し。
150㎞程度と長めのドライブには丁度良い距離です。
場所はこのあたりです。

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